仲良しAちゃんから「さかもっちゃんが阿佐ヶ谷の店にいるので早く行きましょう!」とのお声かけ。
で、いきなり「さかもっちゃん」って誰?って話ですが。
何年か前、仕事終わりにAちゃんと銀座で飲もうというとき、日曜の夜は不毛地帯の銀座で遅くまでやっていてよさげなBarを見つけ、初めて行った時に私達の接客をしてくれたのがさかもっちゃん(坂本さん)。
その店は料理も美味しくて雰囲気もいいので、まあしょっぱなから2人でワイン3本ほど空けさせてもらったんですが、やはり初めてでそれだけ飲むと目立つのかその後も覚えていてくれて、私達が行くとタイミングを計ってワインの栓を抜いておいてくれたり〆ビールを注いでくれたり、と何かと出来るバーテンダーさんで私達も安心して飲んでいたのでした。
そんなさかもっちゃんが店をやめると聞いた時にはショック!だれが私達の面倒を見てくれるんだ?
で、その後のさかもっちゃんはいずこへ。
状態だったのです。
やっと阿佐ヶ谷に登場したという事でAちゃんはすぐに一度いったのですが、その時はご一緒出来なかったので再企画。
みんなのお兄ちゃん的存在O兄ちゃんも一緒です。
O兄ちゃんが翌日早いということで、5時半阿佐ヶ谷駅集合。
私はバスで向かったのですが、その土地に行ったら商店街をチェックするのが私の掟。
一つ前のバス停で降りて「パール商店街」をチェック。
たのしい~ね、商店街。
途中ワインの試飲などしながら商店街を楽しんで阿佐ヶ谷駅南口に到着。
さかもっちゃんのBarに行く前にお腹を満たして行きましょう、とAちゃんがその店名で選んだ『松下雄二屋』というイタリアン。Aちゃんが予約の電話を入れてくれたんだけど、「はい松下です。」と出られて個人の家にかかっちゃったかと思った~!という面白い名前のお店です。
木を基調にした明るい店です。
先ずは泡をハーフボトルで。
店員さんが栓を抜いてくれたんですが
『ポンっ!』とものすごい音がして私達もびっくりしたけど、隣のテーブルの赤ちゃんは大丈夫か!?と思ったら平気な顔をしておりました。そう、ここ家族連れが多いのです。
そして「お注ぎしましょうか?」というのでお願いしたら
ドボドボドボドボ。
いや、ちゃんと均等に注いでくれたんですが、なんか、このおおざっぱさが結構私の心の中でツボにはまりました。
トマトのアンチョビサラダやセロリとタコのマリネ、豚の香草焼き(?)など頼みながらワイン。
味は普通かな。でも盛りがいいです。
後はスパゲティーを頼みます。ここスパゲティーの種類がすごいのです。
先ずは牡蠣好きの私が食べたかった牡蠣と小松菜のペペロンチーノ。
おっ、麺の茹で具合が抜群。美味しい。
もう一種類頼もうね。今度は兄ちゃん選んで。
というと、O兄ちゃん、「ミートソースにしようかなぁ。」
ええっ、こんなに種類があるのにあえてミートソース?
「おれさぁ~、ミートソース好きなんだよ~。」
「だったらさ、この先にミートソース専門店があったよ。」
これ、ほんとで、「ミート屋」という生手打ち麺でミートソースのみの店があったのですよ。ラーメン屋さんみたいなカウンターに横並びで全員ミートソースを食べていた模様。相当ミートソースに自信があるんだろうなぁ。
と、話がそれたけれど、私達も「そんなに好きならミートソース行ってみようか!」といところでO兄ちゃん、「あ、これがいい!」と選んだのが「鮭とホウレンソウのアンチョビソース。」
いいね~♪
注文すると「さけちょび1つ」。なるほど、鮭をアンチョビのちょびね。
そのサケチョビ。
これも美味しい!けど、そろそろお腹がいっぱいに。まだいけるという兄ちゃんに手伝ってもらいました。
こういう時男性がいると頼りになります。
帰るときには家族連れがいっぱい。
ここはイタリアンではなく街の人に愛されるスパゲティー屋さんなんですね。
あ、マフラー忘れた。と思ったら店員さんが走って持ってきてくれました。
さて、お腹も満たされたしいよいよさかもっちゃんの店へ行きますよ。
南口をパール商店街とは反対側の線路沿いを歩いていくと、いきなりものすごい一角が出現。
「いちょう小路」。
電飾の電球がひっかかりそうな低さにあるし、凄いディープな感じで普通だったら足を踏み入れない感じ。
このごたごたの中を進むと、小路の真ん中あたり左手に見逃しそうな看板が出ています。
『Bar 暁』です。
急な階段を上がっていくと、今までのごちゃごちゃは何だったんだ?という和な佇まいの入り口が。
いい感じ!
扉を開けると。
あ、「さかもっちゃんだぁ~!」
仲良しAちゃんにも指摘されていたんだけど、私、さかもっちゃんの顔が思い浮かばないでいたのです。
けど、あった途端に銀座の店のカウンターの中にいたさかもっちゃんの姿がバーン、と出てきた。
おひさしぶり~。の喜びもあるんだけど、それ以上に店が素敵過ぎてそっちに気がいっちゃう。
暗いので店内の写真がうまく取れませんが、もと和食やの居ぬきだという店は和の雰囲気で落ち着く。
さすがさかもっちゃんのセンスです。
お店チェックをして落ちついたところで、アイラが好きなO兄ちゃんはボルモアを。Aちゃんは店のお勧めのウィスキー、私は深大寺ビールをいただきます。
食べ物は銀座の懐かしメニュー、サツマイモのグラタンを。あとミックスナッツだけど、Aちゃんはナッツはジャイアントコーンしか食べられないのでさかもっちゃんがミックスナッツの中から一生懸命ジャイアントコーンをかき集めてくれてました。
ビールの後、竹鶴17年のハイボールをいただきながらウィスキーの話をいろいろ。ほぉ~、奥が深いのね~。
私ウィスキーはあまり好まないけれど、こういう話を聞くと興味がわいてきます。
それにしてもなんて居心地のいい店なんだ。兄ちゃん、しきりに「近くにあったらいいのに。」と言っておりました。ほんと、なんか、ふらっと入ってさかもっちゃんと話ながらちょっとのんで、すぐそこに家があるみたいな錯覚に陥るのよね。
さかもっちゃんも銀座の店にいたときよりラフな感覚でいいね~。
まだ店を初めて2か月も経っていないのでこれからまだまだ大変そうだけど、ここにずーっとここにいて、ここにあってほしい店です。
ではお店情報。
Bar『暁』
東京都杉並区阿佐ヶ谷南 3-37-5 2F正面
℡ 090-8006-7973
Open 19:00~3:00(sun~0:00)
Close Tuesday
カウンター8席の手狭な店ですので、ご来店の際にお電話頂けますとありがたく存じます。
だそうです。
さてさて、特製のザクロのカクテルも飲んだし、O兄ちゃんの翌朝が早いということで早い時間の集合で早め切り上げの会の予定だったけれど、飲み会にそんな事通用するわけがない。飲む時間が長くなるだけです。
それでも電車の都合で23時切り上げ。今度はAちゃんがマフラーを忘れたので取りに帰る間に兄ちゃんとはバイバイ。さかもっちゃんがマフラーをもって降りてきてくれてました。
見送られながらまたいちょう小路を通って駅へ。
阿佐ヶ谷、なかなか面白い街でした。中央線に長く住む人って自分の街を愛している人が多いような気がするけれど、ここもそういう街なんでしょうね。
またさかもっちゃんの店に来つつ、私達も店の開拓が出来そうです。
あとね、いつも思うけど、こうやってお店の人とのつながりをしっかり続けるAちゃんは本当に偉いなぁと思う。もちろんAちゃんはその人が好きだから自然にやっていることなんだけど、こういうところが全く出来ない私はAちゃんのおかげでこうやって気持ちよく飲めているんだなぁ。ありがたやです。
ってなわけで、阿佐ヶ谷 Bar 暁 機会がありましたら行ってみてくださいね。
爽やかさかもっちゃんが待っていてくれます。