今年は新しい年になった途端大きな出来事が続きました。
どちらも明日は我が身の出来事に色々考えてしまいます。
地震というものは予知出来ないもの。だけれど目の前でさっきまで一緒にいた家族を失ってしまったり声が聞こえているのに助け出せないって…。
そして輪島の朝市など行ったことのある場所に関してはその時の風景が思い浮かびます。
あそこにしか無い風景、人々。
そして被災した方々に容赦なく降る冷たい雪。
胸が締め付けられるようだし、自分はこんな暖かい布団で寝ていて良いのだろうか。とか。
この後山口県萩市に行きましたが、島根県の石見空港からひたすら海沿いを移動したのですが、海ギリギリのところを走る道路、そこに立ち並ぶ家々。
バス移動などで外の景色を眺める事が好きだしそれが海沿いとなればより嬉しいのだけど、曇っていてより暗く感じる日本海は地震の後という事もあり複雑な思いもありました。
そして羽田空港での滑走路での事故。
良くぞあれだけの乗員乗客全員が避難出来たものと思います。
日本人だから成せたのかとも思うし、乗務員の方々のプロ意識と訓練のたまものなのだと思います。精神的に強くないと出来ない仕事です。
でも楽器を機内に持ち込まなければいけない誰もが考えたと思う事。
その時楽器はどうする?
もちろん生きていなければ楽器があってもしょうがないけれど、自分の分身のような楽器をそこに残して行かなければならない時どうする?
そして小さい頃から火にものすごい恐怖心を持つ私。
炎を見た途端冷静にはなれないだろうな。そうなったら楽器のこととか言ってられないのか。そもそもなんでこんな重たいものが空を飛び交っているの?とか。
ちょうど1月に飛行機に乗り日本海側に行くことがあったので、地震も飛行機もその時にどうする、を考えてしまいました。
そして近いうちに来るであろうと言われる首都直下型地震や南海トラフ地震。
人間の想定など遥かに超えた事になるのでしょう。
自然の前には何物も勝てないということを見せつけられて来ていますし、そういう目で見るとコンクリートで固められた道、張り巡らされた地下鉄、地上何十階ものビルとか自分の住んでいる所とか。考え出すと恐怖でしかないけれど普段それがなければ生きていけないしその便利さを取っているわけで。
その時自分がどこにいるのかもにもよって状況は違うしどうすれば良いのか、改めて考えさせられることとなった年初めでした。
こうやって考えてしまうとこの先暗い事しか思い浮かばないし恐怖に怯えている。
のに。
だったたら今のうちに美味しいもの食べて楽しく過ごさなきゃ!
というキリギリスな結論に達してしまう自分てどうなの、と思ったり。
そんな辰年の始まりでした。