昨年末に高校時代の親友、ユウとセンシュと連絡を取り合うようになり一緒にランチしたりしているうちに私の中でほぼ消えかけていた高校時代の記憶が少しづつよみがえってくるように。
というのもセンシュと私は高校時代の事をほとんど覚えていないんだけど、ユウは先生方のことから同級生の事、いろいろな出来事をよく覚えていていろいろ話をしてくれるので、「あー、そういえば!」とだんだん記憶が呼び戻されたというか。
そんな前振りもありーので、「今度学園祭こっそりのぞきにいかない?」という話に。
残念ながらセンシュは予定があってダメだったのでユウと2人で現地待ち合わせ。
とはいえ、ユウは行く前に歯医者、私はその後仕事、と時間制限あり。
私はちょっと早めにつき、「卒業生、近隣の方、保護者」などと分かれている受付で、まごまごしていると
「保護者の方ですか?」
だよね。バリバリ保護者の年齢だわよ。ま、別に嘘つくとこでもないので卒業生ってことで。
校内は改装で全く面影を残していなくて思い出に浸るでもなくだな。。。
なんて思っているところにユウが到着。
いきなり「あれ、O先生だよね。」。と受付近くの先生らしき男性を。
え~~っ?そう言われればなんとなく…?
「あ、あれはN先生だよ。」と女子生徒と話す男の先生を。
よくわかるなぁ。O先生もN先生も副担任の先生だったから名前や感じは覚えているけど、まだ先生方も副担任だったぐらいだから当時新卒の先生だったので、そのころのイメージしかなくて。当たり前だけど、あれから○十年だものね。
それはさておき、私たちが一番お会いしたかったのは私の1年の時の担任だったM先生。2年の時の担任の先生はもう退職していらっしゃるし、3年の時の担任の先生はかなり前に亡くなってしまっていて。
ユウは1年の時は違うクラスだったけど英語を習っていて。
私たちの間でも一番話題に上るのはM先生。私もM先生のことだけはものすごーくよく覚えているし。
さ、時間は限られてるよ!ってことで職員室にいってみるものの学園祭となると先生方も職員室にはほとんどいらっしゃらない。そこで、「M先生はいらっしゃいますか?」と聞いてみると、「M先生は今中学を担当していらっしゃるのでそちらにいると思います。」
ここは付属中学もあり、校舎は数十メートル離れているので、急いでそちらに。だけど、そちらの職員室でもM先生は見つからず。目撃情報などを集めたところ、「今、高校のほうに行かれていると思います。」というのでまた高校に。でもみつからなーい!
そこでユウ。O先生に何気なく
「あのM先生を探しているんですけれども、どこにいらっしゃるかわかりますか?」
「あ、M先生ならギター部の顧問なのでそちらにいらっしゃるかもしれません。」など普通に会話した後。
「やっぱり全然覚えてらっしゃらないですね、私たちの事。」
という意地悪な作戦。
O先生もやられたー、という感じで、「名前なんだっけ?何年前?」といろいろ話ているうちに「あー、」と記憶がよみがえってきた様子。
だけど、ユウ、時間もないよ、急ごう。次はN先生に「あのM先生を探しているんですけど」
するとN先生ユウの腕をつかみ、「君、どっかで見たよ、卒業生だよね!」ピンポーン!だけど、名前は思い出せず。「じゃあ、彼女は覚えてます?委員長の」と私をさすも、ん~?
その間にも時間が。結局M先生は中学にいるということで「とにかくそっちに行ってきます!」と行きかけたところでN先生。今度は私の腕をつかみ「Iか!楽器がヒントになった!(仕事に行く前だったので楽器を背負っていた)、それでIが正委員(学級委員ね)で副委員がKで!」。
すごいな、誰と組んで委員をしてたかなんて私も覚えていなかったよ。
さ、残り時間も20分ぐらい。これで中学に行ってM先生がいなかったら諦めるね」と決めて中学に行き、職員室を覗くも、姿は見えず、もお会いできないかな。。というところでひょい、と覗いた教室に。
いたーーー!!!M先生。
だけど、私たちの事が誰だかはわかっていない。
ユウがいろいろ説明するうちに
「えーっGちゃん(昔から今に至る私のあだ名)?Gちゃんて言ってくれたらすぐ分ったのに、でも見てもわからないわよ、だってあなた髪の毛
チリチリだったじゃない!」
でた!これがM先生!心にぐさっとくる数々言葉を私の思い出に残してくれた先生。チリチリって。。
まあ、私の高校のころって天パーで人の5倍ぐらいある量の髪を二つに分けて三つ編みにして分厚い眼鏡かけて。ひどい有様だったし(今は縮毛矯正とカットで何とかしてる)。
「私覚えてますよ、先生が卒業近くなったころ『あなた!卒業したら髪型どうするの!?』って真剣に聞いてきたの。」というと「そんなこと言うわけないじゃない!」と言いつつも、「私、考える前に思いついたまま言っちゃうのよね。」
そんなところが面白かったんだけど。なんて話をしているうちに先生もあの頃のことを鮮明に思い出して来たようで。「あのクラスは本当に手がかからなくていいクラスだったのよ。私なんにも心配しなかったもの。それで、何カ月もクラスの皆勤がつづいて、でも途中でインフルエンザが流行っちゃってね。」
そういう記憶が私にはまったくないけど、、、「そうでしたっけ。私は欠席なしだったけど」と言えば。
「あなたは
頑丈だったもの。それに
岩のようにどーんとしてて、頼りにしてたのよ。」
せ、先生、ほ、褒めてます?女子高生で頑丈でどーんとしてるってどうよ。
先生の毒舌ぶりは変わらずでユウとクックック。
もう話は尽きないけれど、時間も迫ってきたし、そろそろ。。。というと
「でも、二人とも素敵な女性になってくれて。」と言ってくださり、「来てくれてありがとうね。」と。
私たちも「今度はセンシュと3人でまた来ますね!」。
先生と別れてからユウと「○十年たってもM先生は全く変わらないし相変わらず、ぐさっとくるお言葉の数々いいよねー」と大笑い。なんかM先生がM先生のままでいてくれてものすごくうれしかった。
サバサバっとしててみんなに公平で、でもどこかおちゃめで早口で。先生としても女性としても大好きだなぁ。
お会いできて本当によかった!
先生も「今日の事は日記に書いておくわ!」とおっしゃっていたので、私も心の中で「今日の事はブログに書いておくわ」!と。
さて、ここでユウとはわかれ、私は仕事に、ユウはまた高校に戻っていった。その後の話を聞くのを楽しみにしているんだけど。
でも学校の先生ってすごい!何十年もの間毎年何十人もの生徒とかかわり、その卒業生たるやものすごい数になると思うのに、何人かの名前や年代を言うと、その時の事がすらすらと出てくるんだもの。
タイムリミットありだったけどいろんな事を思い、その後もあの頃の自分は何を考え、どんな生徒だったんだろうとか思い出してみたり、かなり立場は違うけれど自分は先生としてどうなんだろうとか。
この年齢だからこそわかるようになった事なんかもいっぱいあるものね。