河口湖に行く前日の昼間仕事が一緒だったH嬢と私。
仕事が始まるまで、真剣に話し合った。
「ねえ、お酒はどのくらい持っていく?」
「でもさぁ、夜まで予定は入っているし、朝も早いじゃない?飲んでる時間なんてあるのかなぁ。」
「私はハートランド2本持っていこうとおもってるんだけど。」
「風呂上りのビールはほしいよね、でもハートランドだと500mlだからクィーって感じじゃないよね。缶ビールのほうがよくない?」
「ワインはどうしよう。」
「焼酎は?」
と周りの仕事仲間が口を挟めないほど真剣に話し合った結果。
「とにかく、自分が飲む分だけのお酒はもって行こう!」
と二人の中では話は決まった。
私の場合はビールは必需品。
ワインもほしいところだけれど、何せ、前日といえばネガティブ妄想もクライマックスに入っているところだから、
「きっと、そんな元気もなくぐったりと寝込むんだろうし、ワインとか飲む気分じゃないだろうな。」
といろいろ考えたすえ、とりあえず、缶ビールを4本と柿の種を荷物に忍ばせ。
で当日H嬢の車に乗ってから、「お酒はどうした?」と聞かれ、
「缶ビール4本は持ってきた。これなら最低限4人でお疲れ様乾杯は出来るし。H嬢は?」
「私は焼酎少しとシークワーサー。」H嬢は焼酎のシークワァーサー割がお気に入り。
これを聞いていたK嬢、
「私何も持ってこなかった。Hちゃん、焼酎分けてもらえる?」
「いや、少ししかないんだよね。高速降りたらどこか寄って買おうね。」
と話はまとまり、高速をおりてコンビニへ。
買出しはH嬢とSちゃんに任せる。
結果、冷蔵庫はこんなことに。
暗くてわからないだろうけど、水とみかん以外、全部お酒よ。
もちろんこれは4人のためじゃなく、翌日来るSちゃん一家やY嬢夫婦のことも考えてのことよね、きっと。
そして一日目の夜、それぞれ、露天にいったり、部屋についてる、お風呂に入ったり。
このお風呂、朝、入ると目の前が富士山で最高!
そしてお疲れ様の乾杯。
それぞれの今日あったことを話たりして、翌日の朝食にあわせてそれぞれ携帯のアラームを掛けたりして就寝。バーベキューもあったしこの日はかなりおとなしめの飲み。
翌朝。私はみんなよりちょっと早めに掛けたアラームで7時にすっきり起床。
一人ベランダに出、水を飲みながらしばし富士山を鑑賞。素晴らしい景観。
30分後にはみんな起きだしたけれど、そのころにはかすみがかかってしまっていた。
本当に富士山と言うのは刻々と姿を変えるのね。
さて、この日は3時にみなレッスンを終え、同じころついたY嬢と合流。
「くる途中にワインセラーあったよね、そこに見学がてら買出しにいってみない?」ということに。
そしてついたのはかわいいワインセラー。
もちろん試飲あり。
もちろん目一杯試飲。
美味しいんだけれど、これを1本飲むには私たちにはちょっと優し過ぎる味かな、と思い、ここでは結局ワインを購入せず。
その近くにあるちょっとこだわりがある酒屋さんで買出し。
つまみなんかも補充して。
この晩はパーティーもあり、そこで、散々ワインも頂き、みなさんの余興に大笑いしたり感心したり。その後懇談会。
部屋に帰ったのは10時過ぎごろだったか。
そこからカルテットメンバーにY嬢に今夜はオーボエの先生として参加していたMっちも参加。
前日もSちゃんが部屋に電話してみたんだけれど、なんだかつながらなくてそのまま放置してしまったんだけど。
今夜は一緒に飲みましょうということで。
まずはビールで乾杯。今日もお疲れ様。
私もY嬢も気になっていたのは、昼の酒屋さんで買ったノーエチケット、「契約ワイン」とだけ書いてある白ワイン。
なんともシンプルなこんなワインは絶対いけると思うのよね。
うん、これで、1100円は結構いいんじゃないの?
最近、好みが赤より白ワインに傾いている感があるなぁ。
ここの酒屋さんのレシートがあるので、このワインを送ってもらうこととかできるかもちょっと考えちゃった。
でも都内でも美味しいワインはいくらでもかえるしな、とか、迷い中。
H嬢はもってきていたこんなビール。
「インドの青鬼」だって。
これ、味見させてもらったけど、フルーティーで美味しかった。
K嬢は焼酎、SちゃんとMッちはビールとそれぞれこのみのお酒を飲みながら、6人で大盛り上がり。
聞けば、Mっち、前の晩は一人でいろいろ考えちゃってたらしい。
確かに私たちは4人で同室だから一緒にいる時間があってその日あったことを話し合えるし、乾杯すればハッピー!だからその日のことはその日のうちに発散というか、みんなでしゃべって笑っていれば翌日には持ち越すことがないけれど、一人部屋のMっちは誰とも話すこともなく、この方向性でいいのかとか一人でいろいろ考えちゃってたところがあるらしい。その素晴らしい楽器の音を聞くとわかるけど、音楽に対してとても真剣だし、その他いろんなことをいつも考えているんだろうなぁ、と。
何気に話から妄想協会会員の気配も感じるし。
でも話術に長け、音楽に関しても、ま、その他いろいろに関しても、話題豊富なMっちを交えた飲み会は本当に大爆笑だった。
普通、突っ込み体制の私たち5人に1人で立ち向かえる男性なんていないに等しいか、かなりたじたじとなって「もう勘弁してください」じゃないかと思うんだけど、Mっちは私たちが振る話題に期待をかなり超えた話が返ってくる。
もう、Mっちの話だけで、本5巻ぐらいは出版できそうだわ。
大爆笑のまま、明日のことも考え、最後にH嬢持参のハートランドを飲み宴会もお開きに。
いやー、おもしろかったよ!それにハートランドはやっぱり美味しいね。散々飲んだ後でも美味しいと思える偉大なるビールだわ。
そして、翌朝。
みんな爽やかに起床(Y嬢はその後もだんなはんたちと飲んで二日酔いだったらしいけど、バカンスだしね)。
昨日あんなに飲んだのにお酒も残っていないし爽やかだよね~。
やっぱり、あれだけ笑いながら飲むとお酒も残らないのかなー。
とみんな朝食ももりもり食べ、9時からレッスンへ。
やっぱり楽しい飲みはいいね。でもね、お酒が残っていないのは大爆笑効果もあるけれど、翌日はやいし、本番はあるしでどこかに緊張感があるのとで、だらだらとは飲んでないんだよね。
こうして、忙しいスケジュールの合間に宴会もきっちりよ。
でも、帰りに言われたけど、いいままでこの音楽祭で、ここまで缶ビールやらなにやらのお酒を抱えてきたグループは初めてだとか。。。。あらら、ばれてました?
でもこれでこそ私たちなんですもん。
そして、帰り支度をしているときにH嬢「雪之丞、あまったビール、もって返る?あ、全然あまってなかった、きれーに飲み干したもんだねぇ…」
あれだけあったお酒を飲み干して帰るところが
「去る女酒を残さず」な、われらカルテットの美学なのであるよ!
大変なこともあったけれど、いろいろな意味で充実した河口湖合宿、これにて終了!
さ、私たちは次はモーツァルト、そしてブラームスの6重奏、とこのまま年末まで突っ走らねば!