翌朝、それぞれ適当に起き出し、すでに私用で出かけた靖奴の指示通り、朝食用に用意してくれていたサンドイッチを好きなようにつまみながら出発準備。
昨日の温泉で身体がまったり。化粧のノリはばっちり!?
前夜紅玉にビオラの指導を仰ぎたい、と言っていたKくんは二日酔いだそうでレッスンは断念(笑)。
そして昼食用にと春奴が握ってくれたおにぎりとサンドイッチの残りを持っていざ出発!
もうそろそろ那須野ヶ原ファームも近い?というところに楽しそうな場所発見。
「まだリハまで時間あるし寄って行く?」
と立ち寄ったのは『道の駅 那須与一の郷』。
キャー野菜が美味しそうで安いわ~。
それぞれお買いもの。
野菜抱えて会場入りするカルテットっていうのもどうなんだろうね、なんて言いながらまたもや目的地を目指すと那須ファームへの看板発見!
狭く曲がりくねった道を入って行くと、その先に何やら建物が。
「あれだよ、きっと!」
だけどさ…。
馬がいるとは聞いていたけど、あれ、どう見ても牛だよ…。
牛の前で演奏するのかしら…。
違った!これはただの牛舎でした。
さらに曲がりくねった坂道を降りて行くと、ありました!『那須野ヶ原ファーム』の入口。
その先には一面に広がる緑。どこまでも続く緑。
4人ただただ「すっごーーーい!」と感心するばかり。
これは写真なんかではぜったいわからない凄さなの。本当に体感していただきたい。
んだけど、一応写真撮ったので載せておきます。曇り空だから余計写りが悪い。
車を止めるところをさがしたものの『P』の看板はあるモノのそこはただの芝生。
聞けば芝生に停めちゃっていいんだそうな。
車が来たとたんにかけよって来たのはここのワンちゃん、ラブちゃん。
人懐っこくてカワイイ。
会場に入りともう一匹ワンちゃんが。この子はアイちゃん。
2匹ともかわいすぎだし人懐っこすぎてメロメロ。
リハの後には時間がとりにくいのでリハーサル前に馬を見てくれば。と旦那はんが言ってくれ、馬を見に行くと、そこには何十頭もの馬がお食事中。
馬ってこんなに大きいんだねーー!とちょっとビビる私達。
触ってもいいといわれているけどその大きさにビビって触れない。けど、この子が顔を出してどうしても触ってほし~の~、と訴える目。
おそるおそる頭をなでてみると、うっとり。
そんななか先ほどのラブちゃん登場。私達のところに来ると。
お腹なでて~~~♪
わかったわかった。な~でなで。
その様子を見て「私は?」と寂しげにこちらをじっと見つめる先ほどのお馬ちゃん。
はいはい、また馬をな~でなで。
平和な時間が過ぎて行く~。
そして会場でのリハーサル。
初めは会場の音響に4人の音がどう響くかがなかなかわからなかったものの、音を出していくうちにそれにも序々に耳なれてきて一安心。確認事項をすまし、リハ終了。
食事はリハ前やリハ後に楽屋で持ってきたサンドイッチ、おにぎり、道の駅で紅玉が買ったお惣菜、そして春奴がかったブルーべりー(めちゃうま!!)などそれぞれのお腹に合わせて食べてたのだけど、さながらそこは「ピクニックか遠足か!?」の雰囲気。おにぎりとサンドイッチってどうしてもそう言う雰囲気になるのよね。でも気軽に好きなだけつまめるのでこういう時には本当に重宝するの。どちらを考えたひとも威大だわ。
そしてこんな会場はこんな感じ。窓の外は一面の緑です。
お客様が入って、また本番では音の感じがかわったけれど、そしていつもながら本番では色々あれど、温かい雰囲気の中演奏をさせていただきました。
今回のチャリティーコンサートはコンサートの収益金で被災された子供たちを中心にこの「那須野ヶ原ファーム」で遊んでもらいリフレッシュしていただくという主旨で企画されたものです。
それに参加させていただけたのは嬉しいことでした。
今回の震災に関して思う事は人それぞれ、感じ方にも違いがあると思うし、実際私もここに呼ばれている立場ながらこんなに那須での自然を満喫させていただいていいのか、美味しいものを食べて笑って過ごしている場合なのか、と頭をよぎる事も多々あります。
でも、私は今ある状況を思い切り楽しみたいと思っているし、そして改めて、今私が出来る事をしていくしかないのだと思っています。
そしてこの那須での2日間の大自然の美しさに触れて、この美しさがいつまでも保たれる事を願うばかりでした。といってもそこには様々な矛盾が生まれてくることももちろんわかっているんだけど。
こうして那須での合宿のような2日間を終え、春奴号で東京に帰ってきました。
いつもながら運転おつかれさま。
仲間も含め、かかわってくださった皆様に感謝です。
帰宅後、さっそく買って来たきゅうりをパリポリ、トマトをガブリ。
バジルはさっそくジェノペーゼソースにしました。
もう、東京の野菜が食べられないかもしれません。ってほど美味しかった♪
しかし今朝はさすがに身体がバリバリでなかなか起き上がれなかった…。
これにてカルテット三昧の日々ともしばしお別れと思うと寂しいようなホッとしたような…