この日は飲み仲間Nさんのお誘いで神楽坂の
「竹子」の落語会に。
久しぶりに飯田橋で降り、坂を上がっていく。
神楽坂は私達のカルテットには何かと馴染みがあった街で、坂を上がってすぐのドトールコーヒーでは「作曲家シリーズ」のミニコンサートをやらせていただいていたし、左奥にちょっと入ったアグネスホテルでも何回かコンサートをさせていただいたし、1stアルバムのジャケット写真も神楽坂で撮らせていただいたのだ。
そんな懐かしさを覚えながら坂を上がって左に入るとありました、「竹子」。
で、ここ高級料亭!?と思う入口。
恐る恐るのれんをくぐり、石畳を歩いて店に入ると、そこは、「ザ、居酒屋」!
このギャップが凄いです。
「落語会の方は3階になります。」といわれ3階に上がったものの、ここもテーブルがずらっと並びすでに席も埋まり始めている。で、Nさんはまだ到着していない模様。偶然予約の名前のテーブルが目に入ったので座ったものの、ここのシステムがわからずキョロキョロ。
ほどなくしてNさん到着。
先ずはビールを頼み、「ここのテーブルの上のものは飲み放題、日本酒やワインもあるから好きなもの飲んで。」。
そうここの落語会は飲み放題付きで「2,625円」、ただしおひとりさま1品以上のお料理の注文お願いします、という事。
料理の注文は常連のNさんにほぼお任せ。
19時開場、演目開演が20時予定、そして21:30終了ということで、演目が始まるまではそれこそ「ザ、居酒屋」。そしてNさんからの注意事項、「演目が始まったらトイレには行けないからその前に行っておくように。」「はいっ!」。
そして料理の注文も20時まで。
20時を過ぎたころ、桂伸治さんの登場で落語の始まり。
明るく通る声で大笑い。落語通のNさん「今のが前座で、『元犬』っていう話。」
そして師匠の桂宮治さんの登場。
宮治さんの話によれば笑うっていうのは身体にとても良いことなんだって(それはわかる)。たとえ作り笑いでも、脳は笑っていると勘違いするので効果あるとか(ホントかな!?)。
だからどんなときでも「何は無くとも笑っとけ!」って話。
そして適度な緊張感をもって大声を出すことも長生きの秘訣。だから落語家と政治家は長生きなんです、と。なるほど!
そして「酔っぱらいでもタチの悪いのは困ったもんで…」と話に入る。もうNさんはうなずいているし。もう何の話かわかってるのね、当然か。座敷で隣り合わせた江戸っ子侍の酔っぱらいと田舎侍の酔っぱらいのべろんべろんぶりが面白おかしく、オチも見事!これは「棒だら」という話だとか。
そして落語の後は抽選会。使用済の手ぬぐいやら、江戸博物館の入場券やら豪華賞品を伸治さんとじゃんけんしながら勝ち残っていく。Nさんは先月の会で今月の落語会の招待券をゲットしたそうで、今回私もその幸運を半分おすそ分けしてもらったのだけど。
今回はNさんも私もいいとこまで行ったけど、結果は残念。
だけど、これが会場一体となって盛り上がるんだわ~。
あ~、楽しかった!!
いままで演芸場でしか落語を聞いたことが無かったけれど(しかもたった2回だけど)演芸場とはまた違った楽しみ方。
演芸場だと落語通の方ばかりで、私とか関係ないところで独りでウケてて周りはそーでもなくて、「あれっ?」とか微妙な緊張感みたいなのがあるような気がするけれど、居酒屋でお酒飲みながらたこわさとかつまみにきく落語はほんとお気楽。周りもみんな酔っぱらってるからくだらないことでも大笑い出来るし。
落語話で隣の席とのコミュニケーションもあったりするし。
Nさんお誘いありがとうございました。
そしてこうやって落語を聞くと、また落語にどんどん興味が沸いてきて。もっといろんな噺家さんのいろんな話を聞いてみたくなってくる。こうやってじわじわとハマって行きそう。
それにしても飲みながら大声で笑いっぱなしのこの会はとても楽しかった!!
帰り道、足取りも気持ちも軽い軽い!
やっぱり
「何はなくとも笑っとけ!」ってことですな♪