真夏の日差しが戻ってきた週末。
友人Kちゃんからの誘いで、Kちゃんの妹Mちゃんと共にとある小学校へ「藍染」体験に行くことに。
Tシャツを一度素洗いし、ゴムで数か所止めてみたり、折りたたんでみたりして藍の液に浸す。軽くしぼって液から取り出すと黄緑っぽい色に染まっている。
これを広げて時間を置くと、あら不思議、濃い藍色に。この工程を何度か繰り返し、最後は藍液をよーく洗い流す。数日間は青い水が出なくなるまでゆすいで乾かす。
全く初めての経験なので、何がどう出るのかわからないので、私は2か所を輪ゴムで縛って染めてみたけれど、たとえば半分だけ液につけたり、漬ける回数でグラデーションを出したり、と色々な模様を出す方法はあるのね。一緒に行ったMちゃんは2枚Tシャツを染めたのだけど、1枚目は私とほぼ同じ感じ、2枚目は下からぐるぐる巻いて上の方がしっかり染まり下に向かってだんだん色が薄くなっていくイメージで染めたのだけど、出来てみたら、Tシャツの襟の形が縦に4個ぐらいはっきりと。何事もきっちりやるMちゃんは巻き込みをしっかりしすぎたらしい。こんなのも楽しさのひとつかな。何度かやっているKちゃんは以前染めた物を染め直したり。ほんの数時間の体験だったけれど、染物って手間暇かかっているんだなって、そしてやはり自然のものからの色はなんというか安心感のある色あい。夏にぴったりの色。
何がどうなってこの藍色になるのか未だよくわかっていないままなのだけれど、この樹液の管理をするだけでも大変なことだとか。とてもありがたき貴重な体験。
そんな藍染体験ももちろん楽しかったけれど、なんとも言えないのが、夏の小学校の匂い、っていうの?埃っぽいようなでも乾いたような。そして暗い廊下の間に差し込む光とか。単純に机と椅子だけでも懐かしい。
子供がいなかったら小学校なんて行く機会もないし、全く別世界。
Kちゃんの子供は飼育係だそうでこの日も「ウサギにえさやったり小屋掃除してきた」と。おぉ、ウサギ小屋が見える。あとは金魚がいたりとか、理科室のビーカーとか、炎天下で元気にサッカーの練習をする子供たちの声とか。
藍染しながらなんとも懐かし感覚に。それと同時に、「私は本当に世の中のことを知らずに生活しているんだなぁ、このままじゃいけないんじゃないかしら。」という思いも強く。ちょっと考えちゃったわ。
あとはね、藍染めしているときに一緒だった子供たち。これが面白い作品ができるのよ。
大人になると「どうせやるなら使えるものを作りたい」とか思ってしまうけれど、子供はそんなこと考えていないから発想が自由なのよね。いかに自分の頭が固くなっているかしっかり自覚することに。どうすれば頭が柔らかくなるんだろ。う~ん。
と頭をマッサージしてみたりするが、そういうことじゃないのは重々承知。
頭のマッサージって気持ちいいけどね。
ちょっと自分も染め直さないとダメかしら。
と思うところがものすごくたくさんありつつも、自分で染めたTシャツを着つつ、またこんな機会があるかどうかもわからないのに「今度はなにを染めようかな」と考えている私。
ストールを染めてみたいなんて思っていたけど、夏用のランチョンマットなんかもいいな!