ジャンルは異なるけれどコンサート(ライブ)に行かせていただきました。
先々週はH嬢参加中のS.Hさんのイベントコンサートを様々なご厚意で聴きに(観に)行かせていただき。
S.Hさんのステージを観るとものすごくエネルギーをもらえる。歳を重ねてますますパワフルだし声もどんどん素敵になっているし。すごい方だなぁ、といつもステージに吸い込まれてしまう。メンバーの方々もやっぱり素敵だし、それに加え、今回はストリングスが入っているので、目と耳のやりどころに大変!ストリングスが入ることでこれだけ曲の雰囲気も変わりステージの雰囲気も音もゴージャスになるんだ~!と生のストリングスの力の素晴らしさ。もちろんアレンジも素晴らしい。なんだか仲間たちがステージで輝いていて、そして4年間ツアーを共にした方々とは基本的に音楽も人としてのかかわりも楽屋での様子もお変わりなく。
急に何年か前に引き戻された様な懐かしさとともにアレンジによってこれだけ曲のイメージが変わるんだ、という新鮮さ、そして進化し続けているステージを観て感動。
そして昨日は、
『弾き割りバロック』
なるコンサートに。各種アンサンブルありのソロありの贅沢なプログラム。
わたくし、音楽を生業にしているのに以前はクラシックのコンサートはどーにも敬遠気味でして。
たぶん幼少のみぎりによくクラシックコンサートに連れて行ってもらっては眠くなってしまいながら眠ってはいけない、という眠気との戦いのイメージがこびりついているのかもしれないけれど、自分が演奏する立場になってみると、気持ちよさそうに眠っていらっしゃる方がいたほうがこちらもリラックスするのよね。
ま、そんなわたくし事はさておき、昨日のコンサートは演奏している曲はバリバリのクラシックの曲なのだけれど、とても楽しく聴かせていただいた。出演者の方々はそれぞれ強い個性があるので、ソロ要素も楽しめるし、個性がぶつかったアンサンブルもこれまた楽しい。そして、曲や作曲家の解説をしてくれるのもわかりやすいし、曲に対するイメージもつかみやすいし。普通の素人として「クラシックっていいなぁ」「楽器を弾いて何かを表現するってすごいことなんだなぁ」。
って私は何をする人ぞ?
感心してる場合じゃなく自分も聴きに来てくださるお客様にそういう楽しみをもって帰っていただくために精進しなくちゃいけないですけど。その気持ちの継続がなかなか難しい。
またまた、そんなわたくし事はさておきだけれど。
2つのジャンルが違うコンサートだったけれど、何よりよかったのはどちらもとてもリラックスして心から楽しめたこと。演奏もよかったのはもちろん、しゃべり(MCってやつね、そんでもって私がもっとも苦手とするところ)も楽しかった。
どちらもまた足を運びたい、と思うのには大切なことなのよね。
そして弦楽器を弾く立場としては生の弦楽器の素晴らしさと可能性のすごさを再確認。
今はTVも性能がいいし、臨場感のある体験がすごくできるようではあるけれど、音楽に限らずジャンルを限らず落語でも歌舞伎でも音楽でもスポーツでも旅でもやはり生での空気感は違うと思う。
そして、何よりすごいのは、その場の空気感や感動を共感できる「自分がその場にいて体感できる素晴らしさ」。もし時間と余裕があれば生音の感動はぜひぜひ一度は体験してみていただきたい!
なーんていいながら私が誰より出不精だったりするのだけれど、たまたま2週連続良きコンサートを聴くことができてなんだかすごく良かったので、偉そうにお勧めしてみたりして。