昨日までの仕事場です。
薄暗くてきたない?
すんません。
いわゆる「オーケストラピット」ってところね。
ここの劇場はピットが無かったので「奈落」にピットが作られてました。
そう、毎日階段をとことこと下に下に降りて奈落通い。
3月終わりからリハーサルが始まり東京、名古屋公演を経て昨日神戸で千秋楽だったけれど、とてもよいミュージカルでした。
『SEMPO』
第二次世界大戦中、自らの危険を顧みず、ユダヤ人にビザを発行し続けた
「杉原千畝」さんの物語。
この方の名前や「日本のシンドラーといわれている」ぐらいのことは知っていたけれど、それ以上を知らずこの仕事に入り。
考えさせられることたくさん。そしてこのころのことをもっとちゃんと知りたいと思うように。
歴史の本を読んでもそれは後付の部分もあるし、いろいろな立場からのいろいろな解釈があると思うけれど、自分なりに解釈をもっておきたいな、と。本屋さんでいろいろ探してみましょう。
本当は仕事始まる前に勉強しておくべきなんだろうけれど、こんな風に仕事がきっかけで何かに興味を持つというのでもいいんではないかと。
そんなとき朝ニュースでみた
「記憶の列車」。
その中でインタビューを受けていた女性の「歴史はつながっている」という言葉がなんだかとても印象に。
「歴史は繰り返す」には決してなってほしくは無いけれど。なぜそうも行かないものなのか。。
話はミュージカルに戻るけれど、ものすごく久しぶりにミュージカルの仕事をさせていただいたけれど、話も音楽も良い作品にめぐり合えました。
私が関ったのはほんの上っ面だけだけれども、あとからいろいろ話を聞けば、大勢のひとのものすごいエネルギーと努力の上にこのミュージカルが出来たとの事。
いろいろな思いが伝わってくるステージだったのではないかと。
そして、役者さんやスタッフの方々ともやっと交流が出来たころに千秋楽になって寂しいけれど。
役者さんは皆さんすばらしく、良い方ばかりで和気あいあいとしているのが伝わってくるし、スタッフの方々のプロ意識にはいつも頭が下がりっぱなし。k嬢に聞いたけど、2tぐらいあるステージをまわすのも手作業だったと。
そしてピットでともに過ごした方々には多々ご迷惑をおかけした様な気もするけど、忘れてね。
ステージの下のピットでは日々いろいろなことが起こっているのだよ。フフフ。